- 『お金は「最もやりたくないこと」から使いなさい―最大限の満足を得て、支出を劇的に減らす「お金の使い方」』中村あやえもん
- 著者紹介
- 本の概要
- こんな人におすすめ
- 学びになった点
- お金とは、「嫌なことをせずに済ませるための道具」です。
- クリエイティビティーさえ持っていれば、「豊かに生きていくのに必要なお金」などというのは、とても少なくて済むと分かるのです。
- 幸せをずっと感じる人や、豊かさを優先する人は、「自分のライフスタイルに仕事を合わせる」ようにします。逆に、幸せを感じられない人は、「仕事に自分のライフスタイルを合わせている」と言えるでしょう。
- 「お金持ち」とは、支出額よりも収入額の方が上回っていて、かつ欲しいものを得るのに必要なだけのお金がある状態。
- お金をかけなければ味わえないようなものは、「憂さ晴らし」でしかなく、それをどんなにやったとしても、本当の豊かさは味わえないということです。
- この本を読んで変わったこと
- まとめ
『お金は「最もやりたくないこと」から使いなさい―最大限の満足を得て、支出を劇的に減らす「お金の使い方」』中村あやえもん
著者紹介
中村あやえもん。
大学卒業後、1年9カ月ほどの会社勤務を経て、ゲーム制作監督として独立。
独立4年後からセミリタイア生活開始。
現在は執筆や制作をしながら、自由な生活を謳歌している。
ブログを通して、「大好きなことをして自由に生きる」というテーマで本の執筆や研究開発などを行う。
↓中村あやえもんさんのブログ↓
本の概要
「お金はどう使えば幸せになれるのか?」を学ぶことができる1冊。
お金を「やりたいこと」に使ってしまうと支出が増えて、仕事など嫌なことが残り続ける。
逆にお金を「やりたくないこと」に使えば、人生から嫌なことが無くなって自由になれる。
「やりたいこと」は、クリエイティビティー(貨幣以外の価値を作り出す能力)を身につければ、お金を使わずに解決できる。
しかし、「やりたくないこと」はクリエイティビティーを以てしても解決するのは難しい。
だからこそ、「やりたいことはクリエイティビティーで解決して、やりたくないことに優先してお金を使いましょう」というのが本書の根幹である。
こんな人におすすめ
学びになった点
お金とは、「嫌なことをせずに済ませるための道具」です。
本書では一貫して、「お金はやりたくないことから、優先的に使いなさい」と主張します。
なぜなら、「やりたいこと」はクリエイティビティーで解決できますが、「やりたくないこと」だけはどうにもならないからです。
「服が欲しいなら友人のお下がりをもらう」「本が読みたいなら図書館で借りる」など、「やりたいこと」をクリエイティビティーで解決したとします。
「食べ物を自給自足したり、電気を自家発電するのは大変だからやりたくない」となった場合、「食料とエネルギーの確保」に対して優先的にお金を使うのです。
食料とエネルギーだけなら、それほどお金はかかりません。
そうなると生活コストが下がるため、嫌な仕事を減らして自由な時間を手に入れることができます。
「やりたいこと」はクリエイティビティーで解決して、「やりたくないこと」にお金を使うのが鉄則です。
クリエイティビティーさえ持っていれば、「豊かに生きていくのに必要なお金」などというのは、とても少なくて済むと分かるのです。
クリエイティビティーを身につければ、生活するためのお金は少なくて済みます。
本来であればお金が必要な問題を、お金以外で解決できるようになるからです。
例えば著者の中村さんは、畑や農機具を高齢になった畑の持ち主さんから借りて野菜を作っていました。
また、野菜作りを通して仲良くなった近所の人から野菜をもらったり、畑で獲れた野菜で作った料理を頂くなど。
「お金を使って食べ物を手に入れる」という行為を、お金を使わずクリエイティビティーで解決したわけです。
食べ物に限らず住居や娯楽など、クリエイティビティーを身につければ、お金以外で解決することができます。
幸せをずっと感じる人や、豊かさを優先する人は、「自分のライフスタイルに仕事を合わせる」ようにします。逆に、幸せを感じられない人は、「仕事に自分のライフスタイルを合わせている」と言えるでしょう。
仕事は自分のライフスタイルに合わせることが大事です。
好きでもない仕事で成功しても嫌なことをしなければいけないのは、ストレスでしかありません。
とある上場企業の社長はインタビューに対して、「できるならさっさと会社を辞めて、田舎でゆっくり絵を描いて暮らしたい」と答えたそうです。
いくら社会的に成功しても仕事にライフスタイルを合わせてしまうと、幸せを感じられなくなってしまいます。
「仕事に自分を合わせる」ではなく、「自分に仕事を合わせる」ようにしましょう。
「お金持ち」とは、支出額よりも収入額の方が上回っていて、かつ欲しいものを得るのに必要なだけのお金がある状態。
お金持ちの定義は「支出より収入が多く、欲しいものが手に入る状態」のこと。
収入や資産の大小は関係ないのです。
年収1億円あっても支出が1億円以上あれば、金持ちとは言えません。
逆に年収100万円程度でも、問題なく生活できて欲しいものを手に入れることができれば、お金持ちになります。
欲しいものをお金以外で手に入れるクリエイティビティーさえあれば、低年収でもお金持ちと言えるのです。
お金をかけなければ味わえないようなものは、「憂さ晴らし」でしかなく、それをどんなにやったとしても、本当の豊かさは味わえないということです。
お金を「やりたいこと」に使うと、本当の豊かさは手に入りません。
「やりたいこと」をやるためのコストを稼ぐため、仕事などの「やりたくないこと」が増えてしまうからです。
たとえば、「ずっと欲しかった車」を買った場合、車体の代金に加えて車検などの維持費がかかります。
そうなると「車の維持費を稼ぐために、もっと残業しないといけない」と思うようになり、やりたくない仕事がさらに増えてしまうのです。
「やりたいことにお金を使う→お金が無くなり、やりたくない仕事を増やす→稼いだお金をやりたいことに使う→またお金が無くなり、さらに仕事を増やす…」このループになります。
お金を「やりたいこと」に優先して使うと嫌なことが残り続けてしまい、いつまで経っても幸せを感じることはできないでしょう。
この本を読んで変わったこと
お金を使う優先順位が明確になった
「やりたいこと」はクリエイティビティーでカバーして、「やりたくないこと」に優先してお金を使う。
そうすれば人生から嫌なことが無くなり、幸せになれるというわけです。
お金を「やりたくないこと」に使うための、具体的な方法は以下のようになります。
このやり方なら「やりたくないこと」にお金を振り分けつつ、「大体いくら必要か?」が明確になるため、支出をコントロールすることができます。
上記の方法を参考にして、私の場合は次にようになりました。
娯楽はクリエイティビティーで補えるので、衣食住が最優先です。
最低限の衣食住に優先してお金を使い、やりたくない仕事を無くしたいと思います。
クリエイティビティーを意識するようになった
「お金は使わず、クリエイティビティーでどうにかできないか?」考える習慣ができました。
「欲しいもの、やりたいこと」をお金を使わず解決できれば、それだけ嫌なことをせずに済むからです。
今の時点で生活費はかなり少ないのですが、「もっと下げることはできないか?」考えています。
山奥ニートさんが住んでいた共生舎は家賃0円なので、もっと少ない金額で生活できそうです。
自分のライフスタイルに仕事を合わせるようになった
本書を読んでから、自分のライフスタイルに仕事を合わせるようになりました。
自分のライフスタイルに合う仕事で必要最低限のお金を稼ぐことが、私の理想とする生活だからです。
会社勤めだと「〇時に出社して、〇時まで仕事」のように決まっているため、自分の意志でコントロールできないのが苦痛でした。
たとえ低年収でも、「クリエイティビティー」と「必要最低限のお金」さえあれば、十分豊かに暮らしていけます。
ブログや本の出版など「自分が嫌じゃないことで、月5万円ほどのお金を稼いで小さく暮らすこと」。
これが今の私が目指す、理想のライフスタイルです。
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